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トラスコ中山株式会社

掲載商品約471,000アイテム、約17,000ページ
10分冊のカタログのシステム化を実現!

トラスコ中山株式会社様は「がんばれ!!日本のものづくり。」®を企業メッセージとし、モノづくり現場を陰から支えるプロツールの専門商社です。
毎年、モノづくり現場で必要とされるあらゆるプロツール約47万アイテムを掲載した「トラスコ オレンジブック」を発行されています。「トラスコ オレンジブック」制作業務において、今までのカタログ品質を損なうことなく内製化および効率化を検討された結果、プロフィールドのコンテンツマネージメントシステム及びサーバ組版システム「カタログXCMS」「差分チェックプラグイン」をご採用いただき、カタログ制作システム「OLuce」の構築を行いました。

トラスコオレンジブック

事業内容を教えてください

機械工具、物流機器、環境安全用品をはじめとしたプロツール(工場用副資材)の卸売業です。国内に営業拠点が61か所、物流拠点が26か所あります。 国内外の仕入先メーカー様から商品を仕入れ、販売店となる全国の機械工具商やネット通販企業、ホームセンターなどのお客様へ販売しています。
約2500社の仕入先様と約5600社の販売店をつなぐことで仕入先様は販売先が増加し、販売店様は仕入先様の商品を即日調達できます。当社を介することで、プロツールを日本中のモノづくり現場へ早くスムーズに安定してお届けすることができます。

システムを導入した背景や課題を教えてください

毎年新商品が追加され、ページが増えていく中で
編集にかかる人員と費用が上昇し続けていたことが課題でした

当社ではモノづくり現場で必要とされるあらゆるプロツールを掲載したカタログ“トラスコ オレンジブック”をはじめ、多様化する販売チャネルに対応するためのカタログを毎年自社で制作しています。
毎年1月に発刊している「トラスコ オレンジブック」は2021年版で掲載商品47万アイテム、約17,000ページ10分冊のカタログです。 「トラスコ オレンジブック」は発刊から20年以上を迎え、お客様の要望に応えるために仕入先様を拡大することで、扱う商品数も増えていき、直近10年間では掲載数・ページ数ともに約3倍となりました。そのため、毎年新商品が追加されページが増えていく中で編集にかかる人員と費用が上昇し続けていたことが課題でした。また、カタログ制作作業は手作業で行われていたため、デジタル化へのシフトも必要でした。
制作会社の協力をいただきながら編集を行っていましたが、自社作業の内製化比率を上げ、長期的に編集コストを下げることが課題でした。

作業イメージ

システム採用のポイントを教えてください

当社の希望を最大限にシステムに
反映していただいていることもポイントです

プロフィールド社のカタログ制作パッケージのカタログXCMSを「トラスコ オレンジブック」制作に特化してカスタマイズすることで、今まで制作会社に任せていた多くの作業を自社で対応できるようにしていただいたことです。また、既存掲載品にはできるだけ手を加えず前年度情報を流用することで、編集コストを下げていく貴社の提案が当社の方針と合致していたことも大きいです。
この点に関して、既存掲載品でも紙面情報の品質向上のため手を加えることがあるのですが、その際でも前年度情報を維持する仕組みを取り入れるなど、当社の希望を最大限にシステムに反映していただいていることもポイントです。

システムを導入した効果についてお聞かせください

システムの導入により編集コスト・時間の削減や、
編集作業の平準化とデジタル化が実現できました

編集作業が新規掲載商品と既存掲載品の修正に限定することができたこと、また、これまでは紙でアナログ的に行っていたページレイアウト作業をPCモニター上で簡便に操作できるようになり、作業効率が良くなったことで、導入後は作業人数が減ったにもかかわらず、残業時間を前年比で15%削減することができました。
1ページあたりの編集コストに関してもシステム使用前を100とすると、初年度は95、翌年度は84とコスト低減につながりました。1ページ単位で考えると分かりにくいですが、当社のカタログは大量なページがありますので、トータルで考えると非常に大きな効果です。来年度版に関しても効果が期待できる余地があると考えています。※初年度はB5からA4へのサイズ変更がありました。
また、これまで商品採用の担当者とカタログ制作の担当者、それぞれが担当分野を分けて作業していました。システム導入を行ったことで、今では編集作業の平準化が実現し、どの商品を採用してカタログに掲載し、どのように販売していくのかを一気通貫で行う事ができました。

コロナによる影響など制作環境に変化はありましたでしょうか

社内ネットワークに接続していればどこでも編集作業ができる
環境はシステムを導入していなければ実現していませんでした

例年秋ごろから次年度のカタログ制作を開始するのですが、2021年版の編集ピークと新型コロナウィルスによる緊急事態宣言の時期が重なり、期せずして一部社員がリモート環境で編集作業をせざるを得ない状況になりました。従来型の紙原稿主体の編集方法ではスケジュール通りの制作は難しかったと思います。

紙面イメージ

今後の御社展開を教えてください

デジタルトランスフォーメンション(DX)銘柄2020グランプリを受賞、
お客様の利便性を追求し、編集効率向上・編集コスト削減に
貢献できるシステムにしていきたいです

当社は2020年8月に経済産業省が選定する積極的にIT活用に取り組んでいる企業として「デジタルトランスフォーメーション(DX)銘柄2020」の35社に選定され、その中でグランプリを受賞することができました。
受賞理由は営業部門でのAIを利用した見積自動化や物流センターにおける在庫データ管理など、社内の各部門でさまざまな業務の自動化を推進していることを評価いただいたと考えています。今回導入したOLuceも、まさに編集業務自動化に貢献しており当社の方向性に合致したシステム導入になりました。 今後進めていきたい実行取組みは2つあります。
1つはOLuce作業による内製化比率を高めていくことです。前年度の紙面情報の流用率を上げることで制作会社の編集負荷を減らし編集コストの削減を進めていきます。
もう1つは他カタログへの展開です。2021年版の編集から「トラスコ オレンジブック」以外の2つのカタログ(「工事ブック」、「トラスコ オレンジブックジュニア」)でもOLuceを使った編集を開始しました。
毎年定期発刊しているカタログはこの3種類ですが、将来的には特定分野に特化した商品のみを抜粋した、その他単発の冊子・カタログや海外向けのカタログなどもOLuceを利用し、編集効率・編集コストに貢献できるシステムにしていきたいと考えています。

作業イメージ

システムイメージ

システムイメージ

導入製品

カタログXCMS

商品情報CMSと連動した強力なカタログ制作のための自動組版システムです。台割から初稿データまでDTPの専門知識なしにカタログ制作が可能となり、Webブラウザ画面上から操作が可能です。

差分チェックプラグイン

マスターデータとDTPデータの連携が可能となり、差分チェック、最新データの反映を行うInDesignプラグインです。視覚的に変更点が確認でき反映も出来る為、DTP作業における人為的ミスの削減が可能となります。

お客様プロフィール

会社名トラスコ中山株式会社
代表者名代表取締役社長 中山哲也
事業内容プロツール(工場用副資材)の卸売業及び 自社ブランドTRUSCOの企画開発を行う。
所在地 ■東京本社
〒105-0004
東京都港区新橋四丁目28番1号 トラスコ フィオリートビル
TEL:03-3433-9830(代表)
■大阪本社
〒550-0013
大阪府大阪市西区新町一丁目34番15号
トラスコ グレンチェックビル
TEL:06-6543-9830(代表)
本店東京都港区新橋四丁目28番1号 トラスコ フィオリートビル
URLhttp://www.trusco.co.jp/